Last Update: "2014/02/06 13:26:04 makoto"

極座標編集

MMANA では、アンテナの素子線(ワイア)の始点と終点を X Y Z 座標で指定します。 実際には、その線をななめに配置することがありますが、長さを変えずに、 X Y Z で指定するのは面倒です。

そのような時に MMANA の極座標の編集機能が役立ちます。 ここでは、それをもっとも単純な形で使ってみます。 水平ダイポールを用意し、その両側の線をかたむけて逆 Vee にする例です。

入力記述

次のようなファイルを用意し、「ファイル -> 開く(O) 」で読みます。 始めは水平ダイポールです。
DP 160m
*
1.815
*** ワイア ***
2
0.0,	 0.0,	0.0,	0.0,	40.0,	0.0,	8.000e-04,	0
0.0,	 0.0,	0.0,	0.0,	-40.0,	0.0,	8.000e-04,	0
*** 給電点 ***
1,	1
w2b,	0.0,	1.0
*** 集中定数 ***
0,	1
*** 自動分割 ***
400,	40,	2.0,	1
*** 計算環境 *** 実大地 (2) 地上高(25m) 銅線(1)/アルミパイプ(4)
2,	25,	1,	50.0,	120,	60,	0

操作

アンテナ形状で確認します (左の図をクリックすると拡大表示します、 以下同様。ちなみに僕が用意している図は大抵そうです)
左側のエレメントを一度クリックして選んで太線表示にしておきます (最初からそうなっていると思います)。

その上で、右クリックすると、このよう なメニューが出て来るので、その中の「極座標編集(T)」を選びます

(左下の指定で基準位置は「始点」にします。「ワイア記述の始点」の意味です。 基準位置とは、回転の中心です。 .. 始めから「始点」が選ばれてはいるはずです)
右下にある
「径度」は X 軸方向からの水平面内の角度
「天頂角」は垂直面内の (Z 軸方向からの) 角度です
「波長表記」を選んでおくのも一つの方法です
今回は垂直面内で回転するので、天頂角を 110 度にします (下に 20 度下げるという意味です)
同様に右側のエレメントについて(右クリックで)極座標編集を選びます
天頂角を 110 度にします
アンテナの形状が変更出来ました
「計算」のタブを選んで計算した後で、「パターン」を見ます。
これは参考までに、水平ダイポールのままの場合のパターンです (あまり違いません ;-) .. でもインピーダンスは 34 -> 46 になっています。