Last Update: "2012/03/05 08:18:55 makoto"
ここではこの機種を扱います
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設置
作業方針など
buffaloから発売された
-
寺駅 TeraStation(PowerPC) 銀
-
新寺駅 TeraStation(PowerPC) 黒
-
新々寺駅 TeraStation(ARM) 黒
のうち 2. 新寺駅の
TS-TGL/R5
で NetBSD を動かすための作業例です。ここでは、disk に真更の何も入っていない新品
を勝手に接続した場合の話です。
Linux 設定
新品の場合
TS-TGL を新品で入手した場合の実際の作業は
こちらにもまとめています。
disk を入替えた場合
disk を真更のものと交換した場合には次のようにします
- 四つ disk をつながないと先に行かないので、(大きさは違ってもいいそうですが)
とにかく四台接続します。
-
Firmware Updater
を
入手
し Windows 側から初期化します。
-
RAID は解除しておきます
Root で login
この先は、
卓から Root で作業 したいのですが、そのためには
- 卓が利用出来ること
- root のパスワードが分るか sudo が使えること
が必要です。1. の卓を利用するには、二つの方法があります。以下のどちらかです
卓が使えるようになると login: が表示されます。ここで
login する時に、
user id と password を聞かますが、それは大きな (A2 版の) 紙の説明書の
「5. 以降は ... 」の部分に書いてあります。
2. のパスワードについては次のどれかの方法などを使います。
一度 root で作業が出来るようになれば、例えば、次のようにして
S11console を用意しておきます。
# cat > /etc/rc.d/rcS.d/S11console
. /etc/default/rcS
/usr/sbin/miconapl -a serialmode_console
^D
# chmod +x /etc/rc.d/rcS.d/S11console
これで、電源を入れた直後の、本当の最初の部分は欠けますが、途中から卓が
使えるようになります。また再起動 (/bin/reboot) した時には、最初から見えます。
区画
disk の区画は次のようになっています (mfdisk を使う時には
注意
が必要です、引数無で起動してはいけません)。
root@TS-TGL1C4:~# /sbin/mfdisk -c /dev/sda
Command (m for help): p
Disk /dev/sda: 255 heads, 63 sectors, 30401 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 bytes
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 1 48 385528+ 83 Linux
/dev/sda2 49 65 136552+ 82 Linux swap
/dev/sda3 66 30378 243481141 83 Linux
/dev/sda4 30378 30401 192779 83 Linux
Command (m for help): q
あるいは区画を見るには、
次のように -l を使う方が簡単です。(これは上とは違う機械の例です)
root@TS-TGL1C4:~# /sbin/mfdisk -l /dev/sda
Disk /dev/sda: 255 heads, 63 sectors, 60801 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 bytes
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 1 48 385528+ 83 Linux
/dev/sda2 49 65 136552+ 82 Linux swap
/dev/sda3 66 60772 487620946 83 Linux
/dev/sda4 60772 60801 240974 83 Linux
root@TS-TGL1C4:~#
最初の方の例を
表の形に書直すと次のようになっています。
番号 | 開始 | 終了 | kB | 形式 | 意味 | 大きさ |
1 | 1 | 48 | 385528+ | 83 Linux | / | 380M
| 2 | 49 | 65 | 136552+ | 82 Linux swap | swap | 136M
| 3 | 66 | 30378 | 243481141 | 83 Linux | /mnt 領域 | 240G
| 4 | 30378 | 30401 | 192779 | 83 Linux | 未使用 | 192M
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さて、
- Linux 側を何事もなかったかのように動かす
- NetBSD 領域を確保する
ための、一つの方法として、かわうち方式、つまり 上の
3 と 4 を入替え
て、192M を /mnt 領域とする方法があります。
そうするための作業としては、次のような選択肢があります。
- 4 番目の区画を xfs で初期化して使えるようにする (mkfs.xfs)
- 3/4 入替手続き
(MIPS な LinkStation の Linux関連情報 にある)
を使って MBR を書替
- (Linux 側の RAID 設定を外しておいた上で)
NetBSD Memory Disk から起動し、構わず wd1 wd2 wd3 を
fdisk を使って3/4 の大きさを交換する。その後で Linux を再起動してから NetBSD Memory Disk を
もう一度起動し、wd0 も 同様に交換する
作業を簡単にする方法の一つとして、外付 USB に外部 disk をつないでおき、これに NetBSD を設置
して見ます。
これは、簡単にする、というよりは、現状を変更しないで動作を確認するため、という理由です。
実際には、これはなくても直接 wd0 等に設置可能ですが、一種の危機管理というか、練習の
ようなものです。
これと違う方法として、
次の頁の操作例 では NetBSD Memory Disk kernel をいきなり起動します。
そちらも参考にして下さい。
sysinst
Linux 側に
/boot を作って その中に nbloader_v3.o と netbsd-KUROBOX_MD.bin
などを置きます。
(最初は、これらを TeraStation の samba を動かしておいて、/mnt に写しておいて、更に /boot
に移動する、という方法を取りました)
nbloader_v3.o | NetBSD カーネルローダ
| netbsd-KUROBOX_MD.bin | RAM disk カーネル、binary 形式
| netbsd-KUROBOX.bin | カーネル、binary 形式
|
これらは、
材料
(1) |
(2)
も、方法も考え方も、
玄箱の時
と殆んど共通です。違うのは nbloader_v3.o を Linux カーネルと合せておくということだけです。
その上で、次のように入力します。
# /sbin/insmod /boot/nbloader_v3.o kernel=/boot/netbsd-KUROBOX_MD.bin
これで NetBSD の RAM Disk kernel が起動しますので、その中の sysinst
で sd0 に設置します。
次の三つのものは
実際には、前項の 3/4 入替で wd0 等に書けるようになっていれば、外付 USB disk は必要
ありません。そのまま sysinst で wd0 に 設置可能です。
multi user で起動
再び Linux 側の /boot に ( /netbsd を binary 形式にした )
netbsd-KUROBOX.bin を置いておきます。
その上で次のように入力して起動します。これは sd0 に NetBSD の / がある場合です。
# /sbin/insmod /boot/nbloader_v3.o \
kernel=/boot/netbsd-KUROBOX.bin \
bootdev=0xa0000004
wd0 に設置した時には、次のようにします (bootdev= の先が違います)
root@TS-TGL1C4:/boot# /sbin/insmod nbloader_v3.o
kernel=/boot/netbsd-KUROBOX.bin
cmdline=bootdev=wd0a
(実際には一行で入力します。)
/sbin/insmod nbloader_v3.o kernel=/boot/netbsd-KUROBOX.bin cmdline=bootdev=wd0a
蛇足かと思いますが、説明を加えると、
どの場合でも kernel は Linux 側の /boot に置いてあってそれを読む。
その読んだ kernel が起動した後に NetBSD の / (root) 区画を見つけるのを bootdev=
で指定するので、それが NetBSD をどこに設置したかで変って来る、という意味です。
fdisk
fdisk で見ると、
tera# fdisk /dev/wd3
wd3: no disk label
Disk: /dev/wd3d
NetBSD disklabel disk geometry:
cylinders: 484521, heads: 16, sectors/track: 63 (1008 sectors/cylinder)
total sectors: 488397168
BIOS disk geometry:
cylinders: 1024, heads: 255, sectors/track: 63 (16065 sectors/cylinder)
total sectors: 488397168
Partition table:
0: Linux native (sysid 131)
start 63, size 771057 (376 MB, Cyls 0-48)
1: Linux swap or Prime or Solaris (sysid 130)
start 771120, size 273105 (133 MB, Cyls 48-65)
2: Linux native (sysid 131)
start 1044225, size 401625 (196 MB, Cyls 65-90)
3: NetBSD (sysid 169)
start 1445850, size 486946215 (237767 MB, Cyls 90-30401)
tera#
課題
多分(僕が間違っていなければ)次のような課題があります。
以上、簡単そうに書いていますが、省略している操作がいくつもあるはずです。
また、これはかわうちさん(や他の先人の方)が、いろいろと調べたり作ったりして用意し、一度通った道を
後から通っているから簡単そうに見えるだけです。
かわうちさん
山下さん
TeraStation で遊ぼう の作者の方、
ありがとうございます。
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