Last Update: "2006/11/24 01:22:58 makoto"
single user
無改造で設置した後に、multi-user で起動すると、そのままでは何も入れなく
なってしまいます。
そこで前の画面のように chroot を使い
疑似 single user に移行し、設定をします。
ここでの設定で大切なことは、
「multi-user で起動した時に telnet または sshd で login し root になれる」ようにしておくことです。
その login の方法には二つあり、
(1)直接 root で入る、(2) あるいは別の user で入ってから su する、のどちらか、ということになります。
以下の話は single user での設定作業内容ですが、その二つの方法をいささか混ぜて説明しています。
つまり、どちらでも入れるようにしているという意味です。
sshd
/etc/rc.conf に
sshd=YES
の一行を追加して
おきます。これを設定すると、最初の起動に時間がかかります(数分)。
ssh の場合、直接 root では入れないと思いますので、
その他に通常の user を作っておきます。
通常の user を作るというのは vipw で一行増やすことです。home directory も作っておくと良いでしょう。
実は root の行の下に予め用意してありますので、それを使うのが便利でしょう
(ただし、都合により、この Web Page にはその名前は書きません)。
telnet
/etc/inetd.conf の telnet の行を生かします。
変更前:
#telnet stream tcp nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd -a valid
#telnet stream tcp6 nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd -a valid
変更後:
telnet stream tcp nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd
#telnet stream tcp6 nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd -a valid
root
別の user で入った時に su 出来るようにするには
/etc/groups の wheel の行に名前を追加しておきます。
例えば、その別の user が hogehoge という名前だとすると、次のようになります。
wheel:*:0:root,hogehoge
以上の設定は設置時専用ですから、通常の運用のためには、変更した方がいいはずです。
ここまで済んだら、reboot あるいは 電源ボタンにより、再起動し、
次の起動時の選択の時にはボタンを 3 回押して、multi-user を選びます。
multi user で起動したら、
setup after sysinst
や
man afterboot
を見て設定を行ないます。
それらがうまく行っているようなら
/etc/kuro_boot.conf の設定を
2 から 3 に変更し、いつでも multi-user で起動するようにします。
これは NetBSD 側からも変更が可能です。
# mount /dev/wd0e /mnt
cd /mnt/etc
(この wd0e というのは一例で、disklabel wd0 で
Linux の区画がどれかを調べておきます。次のような行があれば、それがそうです)。
e: 4192902 63 Linux Ext2 0 0 # (Cyl. 0*- 4159*)
このようにして読書きが可能です。/mnt/etc と NetBSD の /etc を混同しないよう
に気を付けて変更します。
これで再起動すれば
multi-user で login
出来るでしょう ...
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