訳者一覧:
 設定ファイル (cf)
 はじめに
 典型的な .mc
 M4 入門
 /etc/mail/
OSTYPE 定義
 LOCAL_MAILER
 USENET
 SMTP
 UUCP
 FAX
 POP
 Procmail
 mail11
 phquery
 cyrus
 qpage
DOMAIN 定義
MAILER 定義
FEATURE 定義
 HACK 機能
 サイトの設定(旧式)
 UUCP メイラ
 書換規則の微調整
LOCAL_RULES
  LOCAL_CONFIG
 マスカレードと中継
 LDAP
 LDAP 再配送
 ANTI-SPAM (未完)
  中継
  送信元の確認
  データべース(アクセス表)
  MAPS プロジェクト
  アクセス表の左項で微調整
  Delay all checks
 STARTTLS
  中継
  Received: ヘッダ
 SMTP 認証
 メイラ・ルールセット追加
 メールフィルタの追加
 待行列の追加
 SMTP 以外の設定
 私は誰ですか?
 複数のホスト名
 MAILERTABLE
 USERDB で氏名との対応付
 その他雑多な特殊機能 (+)
 セキュリティ
 詳細な設定 (confXXXX)
 メッセージ送信
 Map Formats
 src ディレクトリ構成
 Administrative Details
  RULESETS
  MAILERS
  MACROS
  CLASSES
  M4 DIVERSIONS
 日本語訳変更点

この画面は http://home.jp.FreeBSD.org/~koga/cf/ から勝手に持って来て自分用に見易くしたものです。 原本の更新よりも古い可能性があります。
http://www.sendmail.org/m4/mailertables.html

MAILERTABLE

MAILERTABLE を使用する

(訳注 mailertable は static routing の機能を実現します。 つまり手動で固定の経路を設定します。 固定というのは 下記の左辺の行先のものを処理する時に、 DNS に MX を問合せる代りに、自分で決めるという意味です。 )

FEATURE(`mailertable') を使用するには、さまざまなドメインについての経 路情報を含む外部データベースを作成します。例えば、以下の ような文字形式の mailertable ファイルを用意します。

.my.domain xnet:%1.my.domain uuhost1.my.domain uucp-new:uuhost1 .bitnet smtp:relay.bit.net
(この表は 2007/12/01 に修正しました。一番最初に . が抜けていました)
この内容は通常 /etc/mail/mailertable ファイルとして用意します。 これを以下のようにして データベース形式に変換して利用します。
makemap hash /etc/mail/mailertable < /etc/mail/mailertable
設定内容の意味は単純です。 左半分の最初がピリオド(.) でない時には、その通りの 指定された名前に一致します。 一方最初がピリオド(.)の 時は、 (先頭のピリオド(.)を含む) そのドメイン名で終わるものに一致します。

つまり、 空ではない文字列の前に正規表現 ".+" (訳注: 1個以上の任意の文字の意) がついているものと見なされるのです。 比較は、最大一致→最小一致 (most-to-least qualified) の順でなされます。 たとえば、 "uuhost1.my.domain" の行については、 上記の例では ".my.domain" が最初にありますが、 より長く一致する二番目の行に一致します。

注意:"user@my.domain" 宛てのメールは、( ドメイン部分が my.domain の前に何もないので) 上記の表のいずれの行にも一致しません。そのような宛先が使えるようにするには、 次のような行を書きます。

my.domain esmtp:host.my.domain
右半分は "mailer:host" のようにメイラ: 機械名の組にします。 ここで、 "mailer" の部分はメイラの 設定用シンボル名 (すなわち、sendmail.cf ファイルの {M} 行) です。 "host" 部分はメイラに渡されるホスト名となります。 ドメインベースの一致方法 (すなわち、ドットに続く一致方法) では、 ホスト名のワイルドカード部分を補完するために "%1" を使用します。 たとえば、最初に挙げた例の一番目の行は、 "anything.my.domain" 宛てのすべてのメールを同じホスト名に送信しますが、 その際には (おそらく実験的な) メイラ xnetを使用しています。

特に外からの入口(gateway) においては、一時的に MX レコードを無効にしたい場合があ ります。たとえば、あるドメイン内のすべてのメールをある機械 (relay.domain) に一旦 MX して、その機械から内部の機械(gateway.domain) に直接転送したいとします。そうするには、 DNS の設定で、

*.domain. IN MX 0 relay.machine
としておきます。これにより一旦 relay.machine に集まります。 その上で relay.machine 上では以下の mailertable を使用します。
.domain smtp:[gateway.domain]
[かぎかっこ] の指定で、このホストについては MX レコードが無効になりま す
(訳注1)
smtp:[gateway.domain]
のように書いた場合には、DNS を参照しないで、 代わりに gateway.domain の A レコードのアドレスに向けて送信されます)。 これにより mailertable が MX レコードを再び参照することを防ぎ、 MX ループを避けることが出来ます。
(訳注 2):
user@example.com のメールを転送したい場合、
.example.com	esmtp:[gateway.example.com]
と書いたのでは 一致しません。
example.com	esmtp:[gateway.example.com]
のように最初に (.) のない行も必要です。

この画面は jeedosaquin を使って表示しています。

Copyright cf Project

これらの画面は http://home.jp.FreeBSD.org/~koga/cf/ から勝手に持って来て自分用に見易くした(つもりの)ものです。 原訳の更新よりも古い可能性があります。
英語版: http://home.jp.freebsd.org/~koga/cf/README.orig
Last Update: Sat, 07 Jun 2014 13:16:17 GMT 1.66 2008/03/08